USBメモリ・SDカードをなくした・捨ててしまったときにやること
落とした場合と、処分した場合で、やることが変わります。
落としたのなら、まず届け出です。小さい媒体ほど、
「どこかに紛れているだけ」で戻ってくることがあります。
処分したのなら、フォーマットで足りていたかを思い出してください。
総務省は、DVD や USB メモリについて
「傷を付ける、もしくは物理的に壊すなどして不燃物として廃棄しましょう」
としています。フォーマットは勧められていません。
どちらの場合も、次にやることは同じです。
何が入っていたかを書き出して、上から止めていきます。
捨てて困るのはどんなとき
捨てたこと自体が問題になるのではなく、 必要になる場面が来るかどうかで変わります。 当てはまるものがなければ、急いで動く必要はありません。
落とした・置き忘れた
拾われる可能性があるので、中身が読まれる前提で動きます。
小さい媒体は、落とした本人が場所を覚えていないことが多いものです。
カバンの底、机の引き出し、前に使ったパソコンに挿したまま。
まず身の回りをもう一度探してください。
そのうえで、心当たりのある場所へ届け出ます。
施設や交通機関の遺失物は、一定の期間で警察へ移されるか処分されます。
仕事のデータが入っていた
自分で片づけようとしないでください。
勤務先に報告してください。遅れるほど不利になります。
会社には、報告を受けてから動ける仕組みがあります。
黙っていて後から発覚すると、
紛失そのものより報告しなかったことのほうが問題になります。
いつ・どこで無くしたか、暗号化していたか、
何が入っていたかを伝えられると話が早く進みます。
フォーマットして捨てた
足りていない可能性があります。
総務省は、DVD や USB メモリについて
「傷を付ける、もしくは物理的に壊すなどして不燃物として廃棄しましょう」
としています。消去ソフトではなく、壊すことを勧めています。
USB メモリと SD カードは SSD と同じ仕組みですが、
SSD が持っているような専用の消去のしくみがありません。
だから物理的に壊すのが確実、という順番になります。
中に入っていた写真やファイルが必要だった
SD カードは、カメラやスマートフォンから抜いて
そのまま忘れられることの多い媒体です。
本体が戻らなくても、同じものが別の場所にあることがあります。
パソコンに取り込んでいた、クラウドに上がっていた、
誰かに渡していた。下から順に確かめてください。
いまからできること
-
落としたのなら、まず届け出る
- どこに
- 施設の落とし物窓口、交通機関、最寄りの警察署・交番
- 費用
- 無料
- かかる時間
- その日のうちに
身の回りをもう一度探してから、心当たりのある場所へ届け出ます。
- 立ち寄った施設・店舗の落とし物窓口
- 電車・バス・タクシーの遺失物センター
- 警察署または交番(遺失届)
伝えると探しやすくなるもの:
- 色・形・容量・メーカー
- キーホルダーやシールなど目印
- 無くしたおおよその日時と場所
★中身の説明は最小限にしてください。
何が入っているかを詳しく話す必要はありません。 -
何が入っていたかを書き出す
- どこに
- 自分
- 費用
- 無料
- かかる時間
- 10分ほど
中身が分からないと、何を止めればいいかも決まりません。
思い出す手がかり:
- 最後に使ったのはいつ、何のためか
- 誰かに渡すために使ったか
- 仕事の資料が入っていないか
- 本人確認書類の写真(免許証・保険証・マイナンバーカード)
- 家族の写真、住所や口座が書かれた書類
★とくに本人確認書類の写真は、入っていた記憶が薄い割に
影響が大きいものです。心当たりを丁寧に思い出してください。 -
アカウントとお金を止める
- どこに
- 主要なサービス、銀行、カード会社
- 費用
- 無料
- かかる時間
- 30分ほど
パスワードを書いたファイル、口座情報、契約書。
入っていた心当たりがあるものから順に。- メールのパスワードを変える(ここが一番の入口です)
- ネットバンキング・通販・SNS のパスワードを変える
- 明細を確認し、しばらく定期的に見る
★本人確認書類の写真が入っていた場合は、
身に覚えのない契約や請求が来ないかを、しばらく気にしてください。
不安なら金融機関に相談してください。 -
渡した相手・共有した先に連絡する
- どこに
- データを渡した相手
- 費用
- 無料
USB メモリは誰かに渡すために使われることが多い媒体です。
渡した相手がまだ持っている、
あるいは中身をコピーして持っている可能性があります。★これは取り戻す道にもなり、
同時に「他にも出回っているか」を確かめることにもなります。
データが残っているかもしれない場所
本体が戻らなくても、同じデータが別の場所にあることがあります。ただしそこに全部あるとは限りません。あるものと無いものを分けて書いています。
コピー元のパソコン・カメラ
- どこに
- 手元の機器
- 費用
- 無料
- かかる時間
- すぐ
いちばん最初に見る場所です。
USB メモリも SD カードも、たいていは「持ち運ぶため」に使います。
つまり元のデータがどこかに残っていることが多いのです。
写真なら、カメラからパソコンに取り込んでいないか。
書類なら、作ったパソコンにまだ無いか。
「コピー」して持ち出した場合。
カメラの SD カードから、以前パソコンに取り込んでいた分。
「移動」した場合はありません。
パソコンから消してから持ち出したなら、元には残っていません。
カメラ本体には写真は残りません。
SD カードそのものが保存先だからです。
クラウドの自動アップロード
- どこに
- Google フォト / iCloud / OneDrive など
- 費用
- 無料(容量による)
- かかる時間
- すぐ
スマートフォンで使っていた SD カードなら、
写真がクラウドに自動で上がっていることがあります。
パソコンで同期フォルダにコピーしていた場合も同じです。
ブラウザからログインして確かめてください。
自動アップロードの対象になっていた写真・動画。
同期フォルダに置いていたファイル。
USB メモリや SD カードの中身は、たいてい同期の対象外です。
クラウドが同期するのはパソコンやスマートフォンの中のフォルダで、
差し込んだ媒体は対象に入っていないのが普通です。
「クラウドを使っていた」ことと「この媒体の中身が上がっていた」ことは別です。
容量が上限に達していれば、そこから先も上がっていません。
渡した相手が持っているもの
- どこに
- データを渡した相手、共有した先
- 費用
- 無料
USB メモリを「渡すため」に使ったなら、
相手の側にコピーが残っていることがあります。
印刷所に入稿した、取引先に提出した、家族に写真を渡した。
頼めば戻してもらえることがあります。
受け渡しのために使った媒体。
相手がコピーを取っていた場合。
渡していないものはありません。
自分用に持ち歩いていただけの媒体には、この道がありません。
相手が消している場合もあります。
相手に保管の義務はありません。
次に同じことを起こさない
処分するなら、壊してください。
総務省は、DVD や USB メモリについて
「傷を付ける、もしくは物理的に壊すなどして不燃物として廃棄しましょう」
としています。フォーマットや削除は勧められていません。
USB メモリと SD カードは SSD と同じフラッシュメモリですが、
SSD が持っているような専用の消去のしくみがありません。
だから「壊す」が最初に来ます。
持ち歩くなら、暗号化してください。
総務省は暗号化消去を
「復号に必要な鍵を確実に廃棄することにより、
記録内容を読み出せなくする方法」として挙げています。
暗号化していれば、落としても中身は読まれにくくなります。
★入れっぱなしにしないこと。
渡すために使ったなら、渡し終えたらその場で消す。
これだけで、無くしたときに困る量が大きく減ります。
★本人確認書類の写真を、持ち歩く媒体に置かないでください。
必要になるのは一瞬ですが、残っている期間は何年にもなります。
よくある質問
フォーマットしてから捨てました。大丈夫ですか?
足りていない可能性があります。
総務省は、DVD や USB メモリについて
「傷を付ける、もしくは物理的に壊すなどして
不燃物として廃棄しましょう」としています。
消去ソフトではなく、壊すことを勧めています。
すでに捨てたあとなら、
アカウントを守る手順だけ済ませておいてください。
メールのパスワードを変えるだけでも、入口はかなり塞げます。
落とした場所が分かりません。
最寄りの警察署か交番に遺失届を出してください。
拾われた落とし物は、施設や交通機関から警察へ移されます。
場所が分からなくても、届け出ておけば照合されます。
届け出るときは、色・形・容量・メーカー、
キーホルダーやシールなどの目印を伝えてください。
中身を詳しく話す必要はありません。
暗号化していました。それでも危ないですか?
読まれにくくなっています。
総務省は、暗号化されたものは
「復号に必要な鍵を確実に廃棄することにより、
記録内容を読み出せなくする」ことができる、という考え方を示しています。
鍵が別にあるなら、拾った人には読めません。
★ただし、パスワードを一緒に書いて貼っていた、
同じカバンに入れていたという場合は意味がありません。
会社の USB メモリでした。
すぐ勤務先に報告してください。自分で片づけようとしないでください。
会社には、報告を受けてから動ける仕組みがあります。
報告が遅れるほど、打てる手が減ります。
黙っていて後から発覚すると、
紛失そのものより報告しなかったことのほうが問題になります。
SD カードの中の写真だけでも取り戻したいです。
本体が戻らないなら、別の場所を探すことになります。
- パソコンに取り込んでいないか
- スマートフォンで使っていたなら、クラウドに上がっていないか
- 誰かに渡していないか
- プリントした写真、SNS に上げた分が残っていないか
★カメラ本体には残りません。SD カードが保存先そのものだからです。
根拠と最終確認日
このページの対処法に使った資料です。 その根拠が、この場面にどう関係しているかまで書いています。
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