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SSDはどう捨てる?HDD用の消去方法では消えない理由

パソコンや外付けドライブに使われる、フラッシュメモリで記録する装置。

  • 保存義務 なし
  • 中のデータ 戻らない
  • 個人情報 非常に高い
条件を満たせば捨ててOK

SSDそのものに保存義務はありません。 ただしHDD用の消去方法はSSDには通用しません。専用の方法で消してから捨ててください。

法的な保存義務
ありません
中のデータ
捨てたら戻らない
最終確認 2026-08-21 根拠 総務省 / 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)
このページの内容

あなたの場合を判定

答えると、下の「条件別の結論」から当てはまるものが選ばれます。 分からない質問は飛ばしてかまいません。 答えが足りないときは、無理に結論を出しません。

中のデータは、別の場所に移し終えていますか?

コピーしただけでなく、移した先で実際に開けることを確かめてください。

そのSSDは、パソコンにつなげば認識されますか?
そのSSDは暗号化していましたか?

BitLocker、FileVault、Windows のデバイスの暗号化など。最近のパソコンは初めから暗号化されていることがあります。分からない場合は「していない」を選んでください。

口座情報・本人確認書類・仕事の機密など、外に出ると困るものが入っていましたか?

条件別の結論

SSDは、状況によって答えが変わります。 考えられる場合をすべて挙げます。 上の判定で答えると、当てはまるものが強調されます。

  1. まだ・分からない
    まだ保管してください

    まだ捨てないでください。中のデータは戻りません

    捨てたら中身は二度と戻りません。
    必要なものを別の場所へ移し、移した先で実際に開いて確かめてください。
    コピーしたつもりで中身が空だった、という失敗はよくあります。

    保管の目安:データを別の場所へ移し終えるまで
  2. 認識されない・壊れている 移し終えた・中身は要らない
    条件を満たせば捨ててOK

    基板の記憶チップを壊してから処分してください

    認識されないSSDは、消去コマンドもソフトも動かせません。物理破壊しか残りません。

    ここでHDDとの違いが出ます。HDDは中の円盤を壊せば済みますが、
    SSDのデータは基板の上に並んだ黒い四角のチップに入っています。
    ケースを開け、チップそのものを割ってください。
    基板を半分に折るだけでは、割れていないチップが残ることがあります。

    チップは小さく硬いので、破片が飛びます。保護めがねと手袋を用意してください。
    自分でやるのが不安なら、破壊証明書を出す事業者に任せる方法もあります。

    保管の目安:チップを壊すまで
  3. 認識される 移し終えた・中身は要らない 暗号化していた
    データ化してから捨ててOK

    暗号化の鍵を確実に捨てれば、処分できます

    SSDでは、これがいちばん確実で速い方法です。

    復号に必要な鍵を捨てれば、中に何が残っていても読み出せません。
    SSDは書き込み先を自動的に分散させる仕組みのせいで、
    上書きしても消し残りが出ることがあります。
    鍵を捨てる方法なら、その心配がありません。

    回復キーの控えを、この機器と一緒に捨てないでください。
    紙に控えていた、同じパソコンに保存していた、という状態では
    鍵を捨てたことになりません。

    保管の目安:鍵を廃棄するまで
  4. 認識される 移し終えた・中身は要らない していない・分からない 入っていた・たぶん入っていた
    条件を満たせば捨ててOK

    専用のコマンドで消したうえで、チップを壊してください

    HDD用の消去ソフトでは、完全に消えないことがあります。
    総務省も「SSDについてはその特性からハードディスク用のデータ消去ソフトでは
    完全に消去できない場合がある」としています。

    口座情報や本人確認書類が入っていたなら、次の2段階で処分してください。

    1. SSD専用の消去コマンド(Secure Erase / Sanitize)を実行する。
    メーカーが配っている管理ソフトから実行できることが多いです
    2. ケースを開け、基板の記憶チップを割る

    チップを割るのが要点です。基板を折るだけでは、無事なチップが残ることがあります。

    保管の目安:消去と破壊が済むまで
  5. 認識される 移し終えた・中身は要らない していない・分からない とくにない
    データ化してから捨ててOK

    SSD専用の消去コマンドを実行してから処分してください

    HDD用の消去ソフトを使わないでください。
    SSDは書き込み先を自動的に分散させる仕組みのため、
    上書きが届かない領域が残ることがあります。

    SSDには専用の消去コマンド(Secure Erase / Sanitize)があります。
    メーカーが配っている管理ソフトから実行できることが多く、
    HDDの上書きと違って数秒から数分で終わります。

    終わったら、小型家電の回収などに出せます。

    保管の目安:消去が終わるまで
HDDとSSDは、記録のしかたが根本的に違う
HDD

円盤に磁気で記録する。上書きが素直に効き、磁気で消す方法も通じる。壊すときは中の円盤

上書き消去が効く
磁気で消せる
SSD

チップに電気で記録する。書き込み先が分散するため上書きが届かないことがある。壊すときは基板のチップ

上書きだけでは消し残りうる
磁気では消せない

HDD向けの説明をSSDに当てはめると、消えていないのに消えたと思い込みます。総務省も「SSDについてはハードディスク用のデータ消去ソフトでは完全に消去できない場合がある」としています。

保存期間

法律で必要な保存実用上おすすめする保存は、 性質がまったく違います。混ぜずに分けて示します。

任意(思い出・記録) 本人の好みの範囲
条件を満たすまで 中のデータを残しておきたい人
いつから
データを別の場所へ移し終えるまで
あてはまる場合
装置そのものに保存義務はありません。問われるのは中のデータだけです。
補足

中に保存期間の決まったデータ(帳簿など)が入っていないかは、別に確かめてください。

手放すときのリスク

中のデータ
捨てたら戻らない
捨てるときの個人情報リスク
非常に高い

本人確認情報・口座情報・個人番号など

捨てる前チェック

すべて確認できたら、処分して大丈夫です。 チェックの状態はこの端末にだけ残ります。サーバーには送っていません。

処分の準備ができました

安全な捨て方

暗号化の鍵を捨てる(いちばん確実)

暗号化していたSSDは、復号に必要な鍵を確実に捨てることで、
中に何が残っていても読み出せなくできます。

SSDは書き込み先を自動的に分散させる仕組みのせいで、
上書きしても消し残りが出ることがあります。
鍵を捨てる方法なら、その心配がそもそも起きません。

回復キーの控えを一緒に捨てないでください。
紙に控えていた、同じパソコンに保存していた、という状態では
鍵を捨てたことになりません。

SSD専用の消去コマンドを使う

SSDには、装置の側で全体を消すためのコマンドがあります
(Secure Erase、Sanitize などと呼ばれます)。

メーカーが配っている管理ソフトから実行できることが多く、
HDDの上書きと違って数秒から数分で終わります。
対応していない機器もあるので、メーカーの案内を確かめてください。

物理的に壊す

認識されないSSDや、機微なものが入っていたSSDはこの方法になります。

HDDとは壊す場所が違います。
HDDは中の円盤ですが、SSDのデータは
基板の上に並んだ黒い四角のチップに入っています。

ケースを開け、チップそのものを割ってください。
基板を半分に折るだけでは、割れていないチップが残ることがあります。

チップは小さく硬いので、破片が飛びます。
保護めがねと手袋を用意してください。

基板を折るだけでは足りません。無事なチップが残ると読み出せます。

消してから、小型家電の回収に出す

消去が済んだら、市区町村の回収ボックス、認定事業者、
パソコンメーカーの回収などに出せます。

回収する側にもデータ消去や施錠保管の対策が求められていますが、
消去の責任が自分から消えるわけではありません。
「出せば安心」ではなく、消してから出すと考えてください。

捨てたら中のデータは戻るか

中のデータは、捨てたら二度と戻りません。

処分する前に、必要なものを別の場所へ移してください。
移し終えたことを実際に開いて確かめてから、消去に進んでください。

よくある質問

SSDとHDDで、捨て方は違いますか?

違います。ここを取り違えると、消えていないのに消えたと思い込みます。

HDDSSD
記録のしかた円盤に磁気で記録フラッシュメモリに電気で記録
磁気で消す(消磁)効く効かない
上書き消去素直に効く消し残りが出ることがある
専用コマンドSecure Erase / Sanitize が有効
壊す場所中の円盤基板の記憶チップ

総務省も「SSDについてはその特性からハードディスク用のデータ消去ソフトでは
完全に消去できない場合がある」としています。

なぜSSDは上書きしても消えないことがあるのですか?

SSDは、同じ場所に何度も書き込むと傷むため、
書き込み先を自動的に分散させる仕組みを持っています。

そのため「この領域を上書きしてほしい」と指示しても、
装置が別の場所に書き込み、元のデータが残ることがあります。
利用者からは見えない予備の領域にも、古いデータが残りえます。

だからSSDでは、装置自身に消させる専用コマンドか、
鍵を捨てる暗号化消去のほうが確実です。

磁石を近づければ消えますか?

効きません。

磁気で消す方法は、磁気で記録している媒体に対するものです。
SSDはフラッシュメモリを使っており、磁気で記録していません。
業務用の磁気消去装置を使っても同じです。

HDD向けの説明をSSDに当てはめると、こうした取り違えが起きます。

初期化(フォーマット)すれば大丈夫ですか?

足りません。

フォーマットは「ここは空き領域です」という目印を書き換えるだけで、
中身そのものは残っています。復元ソフトで読み出せます。

SSD専用の消去コマンドを実行するか、暗号化していたなら鍵を捨ててください。

壊れて認識されないSSDはどうすればいいですか?

基板の記憶チップを割ってください。

認識されないと、消去コマンドもソフトも動かせません。
ただし「認識されない」は制御部分の故障であることが多く、
記憶チップそのものは無事で、専門の業者なら読み出せます。

ケースを開け、黒い四角のチップを割ってください。
基板を半分に折るだけでは、無事なチップが残ることがあります。

最近のパソコンは初めから暗号化されていると聞きました

そういう機種があります。Windows の「デバイスの暗号化」や
Mac の FileVault が、初期状態で有効になっていることがあります。

有効になっていれば、鍵を捨てるだけで中身は読めなくなります。
設定画面で暗号化の状態を確かめてみてください。

ただし回復キーの控えの置き場所に注意してください。
同じパソコンの中に保存したままでは、鍵を捨てたことになりません。

根拠と最終確認日

このページの判断に使った資料です。 その根拠が、今回の判定にどう関係しているかまで書いています。

総務省 / 最終確認 2026-08-21
「SSDについてはその特性からハードディスク用のデータ消去ソフトでは完全に消去できない場合があるので、専用のソフトを使用するか物理的な破壊などを検討しましょう」という記述。このページの結論そのものの根拠。
総務省 / 最終確認 2026-08-21
暗号化消去(復号に必要な鍵を確実に廃棄する方法)と、回復キーを機器と一緒に捨ててはいけないという注意。SSDで最も確実な方法を勧める根拠。
独立行政法人情報処理推進機構(IPA) / 最終確認 2026-08-21
媒体ごとの抹消方法を整理した指針。消磁が磁気記録媒体に対する方法であり、フラッシュメモリを使うSSDには適用できないことの技術的な裏づけ。
環境省 / 最終確認 2026-08-21
使用済みの小型電子機器を再資源化する仕組み。消去したあとの出し先として案内する。

更新履歴

日付種別内容
2026-08-21 内容を更新 初版。総務省「国民のためのサイバーセキュリティサイト」の2ページ、IPA が公開する NIST SP800-88 Rev.1 日本語訳、環境省の小型家電リサイクル法のページを確認して作成。
このページの情報が古い・違うかもしれない

制度は変わります。こちらの誤りもありえます。 気づいたことがあれば教えてください。 連絡先の入力は任意です。

参照された公的な案内の URL があれば、それも教えてください。

確かめたいことがあるときだけ使います。

あなたの場合を判定する